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QNAPのNASのTS-453Dに2つ目のHDDを追加し、RAID1を組む

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概要 複数の計算機からアクセスできるファイル保管場所としてQNAPのNASである TS-453D を導入しているが、そのNASの中身はHDDを1枚使用している状態で障害に弱い状態であった。そこでHDDをもう1枚追加しRAID1を組むことによって障害に強くする。   経緯  2022年の1月初旬に複数の計算機からアクセスできるファイル保管場所としてQNAPのNASであるTS-453Dを導入したが、同年2月下旬現在このNASはHDDを1枚のみを利用しており、このHDDに不具合が生じると保存しているデータが利用できなくなる状態にあった。そこでHDDを1枚追加しRAID1を組むことによって、1つのHDDに不具合が生じてもデータの利用がすぐにできなくなるという状態を防ぐ。   購入したもの 東芝 MN08ADA800 選定基準は1枚目に買ったHDD、 WESTERN DIGITAL Blue WD80EAZZ と同じく8TBでCMRであるHDDから選び 東芝 MN08ADA800 になった。前回買ったWESTERN DIGITAL Blue WD80EAZZとモデルが異なる理由はRAID1を組む際に同じモデルのHDDを利用すると片方に障害が生じた場合に同時にもう一方にも障害が生じる確率が高いと考えられるからである。   作業  新しく追加したHDDが利用されるまでの行った作業を示す。 取り付け HDDをNASのHDD用のトレイに嵌め込み、NASに差し込む。この時NASは稼働したままでも問題ない。   図1 NASから取り出したHDDを取り付けるトレイにHDDを嵌め込んだ   図2 稼働しているNASにHDDを差し込む 図3 NASにHDDを差し込んだ 図4 NASに蓋をして元の状態に戻す 取り付けたHDDと既存のHDDをRAID1にする設定 HDDを取り付けた後にNASにhttpで接続をすると、図2の画面でディスク2に差し込んだHDDが認識されているのが確認できる。この画面のストレージ -> ストレージ/スナップショット からディスクを追加したいストレージプールを選択し、管理を選ぶと図6の画面になる。ここで管理を選択し、RAIDグループを移行を選択すると図7の画面が表示されるので、追加するディスクを選択し、適応を押すとRAID1の構築が始まる。図8の画面でRAIDの構築

QNAPのTS-453Dを買った話

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概要 複数のコンピュータを扱っているとそれぞれのコンピュータからアクセスできるストレージが欲しくなる。今回はQNAPの TS-453D をNASとして導入することによってこの課題を解決する。   経緯 現在我が家の使用されている計算機の台数は、 スマートフォンが1台、タブレットが2台、PCが6台と、複数存在している。その端末それぞれに異なった役割があるが、利用するデータも全く異なっているという訳ではなく、音楽データなどは異なった端末でも同じデータを利用される場合がある。このとき、それぞれの端末に対して同じデータを記録させる方法もあるが、十分なデータ記憶容量を持っていない端末が存在している上に、データに変更追加削除が生じたときに全ての端末にそれを反映する作業が手間となる。すると次の方法としては、ネットワーク上にどの端末からも利用できるストレージを用意し、そこにアクセスしてもらうという方法が考えられる。   このとき、Google Driveなどのクラウドストレージサービスを利用することによって解決する方法も考えられるが、一般的にクラウドストレージサービスはアップロードされるファイルの中身を見ており、社会的に問題があると考えられるファイルがアップロードされた際に、ファイルを削除する、ストレージへのアクセスを停止させる、アカウントを停止・削除させるなどの 対 応 が取られる。ここでの問題が、どのような基準で持ってどのような手法で?というものである。個人的にミスの存在しない完璧な判定を下す機械学習・AIはないと考えており(SNSなどに投稿された何でもない画像がポルノ画像と誤判定される話などは有名だろうか?)、その誤検知に引っかかってアップロードしてきた全てのデータを消されては困るので、クラウドストレージサービス単体の利用は避ける。さらに、インターネット回線の都合やその他制約から、バックアップ用途以外は避ける。     現在、我が家のネットワーク上に存在する機器は上の図ような構成になっている。実はここにはすでに Ubuntu Server 上で Samba を使ってファイルサーバ機能を提供しているコンピュータが存在している。このコンピュータの構成は MQ04ABB400 という東芝製2.5 inch HDDが乗った ASRock Beebox J3160 となっているが、この

Poetryを使ったPythonプロジェクトをGitHub Actionsを用いてAWS Lambdaへのデプロイする仕組みについて考える

概要 GitHubで管理しているPythonプロジェクトについて、AWS Lambda上で動作させたい時に、mainブランチへのpush等、リポジトリへの特定のアクションをトリガーに自動でAWS Lambdaに自動でデプロイされるという安全で楽な仕組みが欲しくなる。 このような場合、GitHubが提供しているCI/CDプラットフォームであるGitHub Actionsを用いた自動デプロイの仕組みを作るのが手段の1つとなるが、 AWS Lambda上でPythonで記述されたコードを実行させるには、使用するパッケージを含めたファイル群をzipで固めたものをデプロイすることになる。 このとき、対象のPythonプロジェクトがPoetryを使用してパッケージの管理を行われていた場合に、GitHub Actionsを動かすyamlファイルをどのように記述するのかについて検討を行った。 結論 分かる人はGitHub Actionsの動作について記述したyamlファイルを読んだ方が早いと思うので、先にファイルの中身を見せ、この後に解説を載せる。 .github/workflows/deploy.yml name: Lambda Deploy on: push: branches: - main jobs: lambda-deploy: runs-on: ubuntu-latest steps: - name: Checkout uses: actions/checkout@v2 - name: Setup Python uses: actions/setup-python@v2 with: python-version: '3.x.x' - name: Install Poetry run: | curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/python-poetry/poetry/master/get-poetry.py | python - echo "$HOME

X-S10の手持ちのレンズが増えたので軽く比較してみる

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はじめに 2021年の8月に FUJIFILM X-S10 を購入し現在使っているが、実家の奥に眠っていたレンズを回収するなどして増えたレンズの個性について知りたいと思ったので、簡単に撮ってレンズの比較をしてみる。 使用する機材 ボディ: FUJIFILM X-S10 三脚: Sachtler Ace L GSCF 比較対象のレンズは下記リスト Cosina Voigtländer NOKTON 35mm F1.2 Sigma Zoom-μ 28-50mm F2.8-3.5 Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D Canon New FD50mm F1.8 Canon New FD100-300mm F5.6 見た目 Cosina Voigtländer NOKTON 35mm F1.2 ひとこと: 手持ちレンズの中で唯一のX-mountレンズ。   Sigma Zoom-μ 28-50mm F2.8-3.5 ひとこと: フォーカスリングのグリップが外れている。手持ちの中で唯一の広角を撮れるレンズ。 Nikon AI AF Nikkor 50mm f/1.4D ひとこと: フィルムを触りたくて Nikon FM10 と一緒に買ったレンズ。   Canon New FD50mm F1.8 ひとこと: 上のNikkorとキャラが被っているが、上はF1.4-16に対してこっちはF1.8-22。 Canon New FD100-300mm F5.6 ひとこと: 望遠が撮れる。 比較 撮影設定・環境など ボディ: X-S10 三脚: Sachtler Ace L GSCF フィルムシミュレーション: PROVIA/スタンダード ISO: 160 露出補正: 0.0 撮影モード: Aモード(絞り優先オート) 場所: 室内 照明: Panasonic HH-CG0837A ピントは GOOD SMILE COMPANY ねんどろいどこ~で 真中らぁら トゥインクルリボンサイリウムコーデ の目に合わせている。 また、撮影位置はCanon New FD100-300mm F5.6のみ他のレンズの位置とは異なる位置からの撮影となっており、つまり他のレンズは同じ位置からの撮影となっている。 ホワイトバランスはCanon New FD100-300mm F5.6

自転車の変速機の調子が悪くなったので調節した話

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概要 RENAULT PLATINUM MACH8 の変速機の調子が悪くなったので,シフトケーブルの調節を行った. 症状  RENAULT PLATINUM MACH8の9段変速機を8速から7速に変更する操作を行ってもチェーンが対応するギアに切り替わらない事が多発するようになっていた. 原因 シフトケーブルが後輪側に寄っていたため,ケーブルのテンションが適切なもので無くなっていた.   後輪側に飛び出しているケーブルの量が多い   シフトケーブルが後輪側に引っ張られてブレーキケーブルの位置とずれているのが確認できる 対処法 シフトケーブルの位置をブレーキワイヤーの位置と同じになるように合わせ,リアディレイラーを引っ張るワイヤーのテンションを調節する. ワイヤーのテンションを調節する際は,後輪を浮かせペダルを回し,変速がスムーズに行えることを確認しながら調節する.   シフトケーブルの位置を他のケーブルに合わせる   リアディレイラーとシフトワイヤーを繋げている部分にあるネジを回す まとめ 軽い変速機の不調は自転車屋に出さずとも個人で調節する事ができる事がわかったため, 適切なメンテナンスを行い長く乗れるようにしていきたい.

Palette1202ビルドログ

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概要 iPadで絵を描くことを快適にするために BLE Micro Pro を用いて Palette1202 を導入しました.   経緯  現在, CLIP STUDIO PAINT を 12.9inch 第3世代 iPad Pro で利用しています. iPad上でのCLIP STUDIO PAINTは,高品質なタッチパネルを使った指による直感的な操作によって,キャンパスの操作などが快適に行えます. しかし,指を使った操作は同時に画面を指紋で汚すことに繋がり,長時間の使用によって画面の見易さ,ペンの滑り具合が変化してしまうなどの問題点が生じます. 今回,この問題の解決策として iPad に Palette1202 を併用することを試みます.   Palette1202 "イラストレーター向け片手デバイス" とPalette1202の 公式ページ で紹介があるように,12個のキーと2つのダイヤル(ダイヤルも押すことによってキーとしての役割も果たせるので,実質は14キー)という,大きさは大き過ぎず,ダイヤルという絵を描く際には便利な装置が入っている構成になっています. その他の特徴としては,使用したい手の向きに対応した実装が可能であることや,自作キーボードに一般的に用いられるPro Microの他に,USB/Bluetooth Low Energyの両方の接続に対応した BLE Micro Pro にも対応した作りになっており,13ピンコンスルーを2つ用意し組み合わせるだけで手軽にBLE Micro Proが使えるという特徴もあります.   組み立て ここでは組み立てた手順について, ハードウェアの組み立て , ソフトウェアの設定 に分けて説明します. 基本的には 公式の組み立て手順 に沿って組み立てる形になりますが,あわせて他の方が書いた ビルドログ を参照するとより理解が深まると思います.   ハードウェアの組み立て ハードウェアの組み立ては 公式の組み立て手順 通りで基本的には困りませんが,ハンダ付けをする前にどちらの面を表面にするか確認し,マスキングテープなどで目印をつけておくと実装面を間違いにくくなると思います.   また,BLE Micro Pro用に電池キットを実装する際は,ハンダ付けが電池ボックスでは滑りやすく基板と電池ボックスを固

PoE給電できるL2スイッチを買ったのでRaspberry PiをPoE受電できるようにした話

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概要 YAMAHAのスマートL2 PoEスイッチ SWX2210P-10G を買ったので合わせてRaspberry Pi 4BをPoE受電できるようにした 経緯 YAMAHAのスマートL2 PoEスイッチ SWX2210P-10G を買った. SWX2210P-10GはPoE給電できるスイッチだったので,PoE受電できるものはそのようにして,コンセントに空きを増やしたりケーブルを減らして見た目をスッキリさせようとした. そうしたなか,Raspberry Piは後付けでPoE受電をできるモジュールが売られているため,そのモジュールを付けてPoE受電できるようにすることにした. 買ったもの 買ったものは DSLRKIT Power Over Ethernet PoE HAT である.アイ・オー・データからもRaspberry PiをPoE受電できるようにする Raspberry Pi用PoEアドオンボード が売られているが,これを使用すると,ピンヘッダが隠れてしまうため,こちらのものを買った. 現状 Raspberry Pi 4Bは問題なく動いており,ピンも使えている.これを使うことによって,今まで使用していたRaspberry Pi用のケースが使えなくなり,付属していたファンも使えなくなったことからCPUの温度が多少上昇したが,問題なく動作している. 感想 PoEを使うことによって電源ケーブルが不要になり,コンセントに空きができるのと同時にケーブル類も片付き見た目がスッキリしたので嬉しい.